AIでケアプラン作成は変わる?三重県での出張タダスク事例に学ぶ、ケアマネ業務効率化の第一歩
「日々の記録やプラン作成に追われ、利用者に向き合う時間が足りない」「ICTやAIが便利なのは分かるけれど、操作が難しそうで一歩踏み出せない」……。
多くのケアマネジャーが抱えるこうした悩みを、どうすれば解消できるのでしょうか。2025年11月、三重県介護支援専門員協会 南勢志摩支部様にて開催された「出張タダスク」の事例から、アナログな職場環境を無理なく変えていくための具体的なヒントをご紹介します。
【結論】ケアマネ業務を楽にするICT・AI活用とは?
ケアマネジャーの業務効率化には、「セキュリティの理解」「使い慣れたツールの応用」「AIによる補助」の3軸が重要です。
まず、個人情報を扱うため「正しく恐れる(セキュリティ)」知識を身につけ、その上でLINE WORKSやGoogle Keep、Windowsショートカットなどの身近な技術で転記や連絡のムダを省きます。さらにAI(ChatGPT等)をアセスメントの整理や文案作成の補助として活用することで、事務作業時間を大幅に短縮し、対人援助という本来の業務に集中できる環境を整えられます。
背景:「アナログな地域をICTで元気にしたい」という想い
三重県志摩市を中心とする南勢志摩地域。このエリアでは依然としてアナログな運用を続けている事業所が多く、ICT導入に対する心理的なハードルが高いという課題がありました。
「不得意な人でもわかりやすく、楽しんで参加できる場を作りたい」
「これから必要となる技術を地域全体に広げていきたい」
「ICTについての基礎知識」を身に付け、全員が同じスタートラインに立てるようにしたい!そんな研修担当者の熱い思いを受け、総勢7名のタダカヨ講師・サポーターが集結。約23名のケアマネジャーを対象とした、体験型の出張タダスクが実現しました。
実践事例:多様なスキル層に寄り添う「出張タダスク」の研修プログラム
今回の研修では、「ただ話を聞くだけ」ではなく、自分のパソコンやスマホを使って「その場でやってみる」ことに重点を置きました。
まずは「正しく恐れる」セキュリティ座学
ICT導入の最大の障壁は「個人情報漏洩への不安」です。冒頭の座学では、闇雲に怖がるのではなく、どのようなリスクがあり、どう対策すべきかという「守りの知識」を学びました。これが参加者の安心感につながり、その後の活用学習への意欲を高めます。
興味とレベルで選べる「5つの分科会(ブレイクアウトルーム)」
参加者のICTスキルは千差万別です。全員同じ内容ではなく、自分が「今、知りたい」テーマを選べる形式を採用しました。
- LINE WORKS: 連携をスムーズにするチャットツールの活用
- AIケアマネジメント: AIによるアセスメントからプラン作成の補助体験
- Google Keep: 音声入力やメモ活用による「忘れない」仕組み作り
- Windowsショートカット: 明日からすぐ使える事務作業の時短術
- サポートルーム: パソコン操作に不安がある方向けの基礎講座
特に「AIケアマネジメント」のブースでは、適切なケアマネジメントの手法に基づいたAI活用について、具体的なデモと演習を行いました。
現場の成果:「64歳でも明るい兆しが見えた」参加者のリアルな反響
研修後、参加者からは驚きと希望に満ちた声が多く寄せられました。
「今月で64歳。ICTには本当についていけないと思っていましたが、音声入力やコピー&ペーストを活用すれば、業務短縮ができると確信しました。急な依頼や区分変更にため息が出る日々でしたが、何か明るい気持ちになれました」(居宅介護支援事業所・ケアマネジャー)
「AIの活用が、慣れさえすれば自分の武器になるのだと感じました。これからも長く仕事を続けていけるように活用したいです」
「実際に自分のパソコンを操作しながらの実践だったので、非常にわかりやすかったです」
「難しそう」という先入観が、「これなら自分にもできそう」「仕事を楽にしてくれる味方だ」という確信に変わった瞬間でした。
あなたの地域・施設でICT導入を成功させるために
今回の事例が示したのは、「技術の押し付けではなく、現場の不安に寄り添うこと」の大切さです。ICTやAIは魔法の杖ではありませんが、正しく使えばケアマネジャーの心と時間のゆとりを生む強力なサポーターになります。
次の一歩として、まずは以下のことから始めてみませんか?
- 音声入力を試してみる: スマートフォンの音声入力で、支援経過のメモを取ってみる。
- ショートカットキーを1つ覚える: Ctrl + C(コピー)と Ctrl + V(貼り付け)だけで、転記のストレスは激減します。
- タダカヨの無料相談・イベントに参加する: 全国で仲間が学んでいるコミュニティに触れてみてください。
「自分の地域でもこんな研修を開催してみたい」「具体的なツールの使い方を相談したい」という方は、ぜひNPO法人タダカヨまでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら: NPO法人タダカヨ 公式サイト

