【施設から在宅まで介護の負担軽減】排泄センサー・見守りシステムとは?

排泄センサーを導入する最大のメリットは、夜間のトイレ見守り負担が大幅に減り、利用者様の体調変化にいち早く気づけることです。 機器が自動で記録してくれるためスタッフの残業が減り、在宅介護ではご家族の睡眠不足や見守り負担も解消するかもしれません。

毎日の排泄介助、本当に大変ですよね

「夜間のトイレ付き添いで、スタッフもご家族もヘトヘト…」「利用者様の便秘や頻尿に気づくのが遅れてしまった…」
介護現場で働く皆様、そして在宅でご家族を支える皆様、日々本当にお疲れ様です。排泄介助は利用者様の生活の質(QOL)に関わる大切なケアですが、介護する側の心身への負担が非常に大きいのも事実ですよね。

この記事では、施設だけでなく在宅介護でも活躍し始めている「排泄センサー・見守りシステム」について解説します。ITが苦手な方にも分かりやすくお伝えしますので、「これならうちの施設や、担当しているご家庭でも使えるかも!」と具体的な解決策が見えてくるはずです。

基礎知識:介護向けの「排泄センサー・見守りシステム」とは?

排泄センサーとは、利用者様のトイレの利用状況や排泄のタイミングを、インターネットに繋がった機器が自動で検知して記録する仕組みのことです。

  • 仕組み: トイレの便座下や天井、ベッド付近などにセンサーを取り付けます。また、下腹部に直接センサーを装着するタイプもあります。
  • わかること: トイレの入退室時間、着座時間、排泄物の状態(量や回数)などを24時間自動で記録します。
  • 通知機能: 排泄のタイミングや、いつもと違う異常があった時に、スマートフォンやパソコンへお知らせが届きます。

つまり、「ずっと見守っていなくても、機械が代わりに正確な記録を取り、必要な時だけ教えてくれるお助けツール」です。

施設や在宅に導入する3つのメリット

実際に使うと、どのような変化があるのでしょうか?具体的なメリットを3つご紹介します。

夜間の見守り・付き添い負担が劇的に減る

  • Before: いつトイレに行くか分からず、施設では何度も居室を巡回し、在宅ではご家族が熟睡できない。
  • After: トイレに入ったタイミングや排尿の予測をスマホにお知らせしてくれるため、必要な時だけピンポイントで介助に行けます。巡回が減り、介護者の負担が大幅に軽減されます。

利用者様の「体調変化」にいち早く気づける

  • Before: 記憶や手書きのメモに頼るため、回数や長さの変化を見落としがち。
  • After: センサーが客観的なデータを集めるため、「トイレの回数が多い(頻尿)」「滞在時間が長い(便秘・いきみ)」といった普段との違いにすぐ気づけます。脱水や内臓の異常など、病気の早期発見につながります。

排泄記録の自動化と、おむつ費用の削減

  • Before: 介助のたびに手書きでメモをし、後でパソコンに入力し直す手間がある。トイレの失敗で清掃やおむつ交換の手間も多い。
  • After: 記録が自動で介護記録ソフトなどに保存されるため、スタッフ間の情報共有がスムーズになり、残業時間が減ります。また、事前にトイレへ誘導できるため失敗が減り、おむつ費用やご家族の負担削減にもつながるかもしれません。

今日から検討できる!おすすめ排泄・見守りツール3選

現場や在宅でよく使われている代表的なツールをご紹介します。

LIFELENS(ライフレンス) 排泄センサー / Panasonic

こんな方へ

施設での詳しい排泄記録を自動化したい方に。

特徴

今お使いの便器の便座下にプレートを差し込むだけでカンタンに設置できます。排便の形状や量、排尿量を自動で検知・記録します。凹凸が少なく、拭き掃除がラクなのも現場に嬉しいポイントです。※法人の介護施設向けシステム(LIFELENS)の導入が必要です。

ライフリズムナビ+Dr. / エコナビスタ株式会社

こんな方へ

睡眠と排泄のトータルな見守りを施設で行いたい方に。

特徴

トイレの天井などに「人感センサー」を設置し、滞在時間や入室回数を監視します。ベッドの睡眠センサーと組み合わせることで、トイレ後の睡眠状況を含めて生活リズムを丸ごと把握できるのが強みです。

DFree(ディフリー)

こんな方へ

施設だけでなく、在宅介護のご家庭にも。トイレの失敗を減らしたい方に。

特徴

超音波センサーを下腹部に装着し、膀胱内の尿のたまり具合を10段階の数値で分かりやすく測定します。排尿のタイミングを事前にお知らせしてくれるため、余裕を持ってトイレに誘導できます。大掛かりな設置工事が不要で、在宅介護にも取り入れやすいツールです。2022年4月から特定福祉用具購入として購入が可能となりました(別途消耗品の購入も必要です)。

施設と在宅、それぞれの導入のコツ

「排泄センサーは大変便利ですが、最初から完璧を求めないことが成功のコツです!どんなに高機能なものでも、現場のスタッフやご家族が使いこなせなければ意味がありません。まずは『みんなが直感的に操作できるか』を最優先に選びましょう。

施設の場合は、夜間のトイレ対応が多い特定の利用者様に絞ってトライアル(お試し)導入をするのがおすすめです。また在宅支援のケアマネさんは、ご家族の見守り疲れを防ぐために、『大掛かりな工事が不要で、お試し期間もあり、スマホに通知が届く手軽なツール(DFreeなど)』から提案してあげてください。小さな成功体験が、ITへの苦手意識をなくしてくれますよ!」

まとめ

この記事では、施設から在宅まで役立つ排泄センサー・見守りシステムについて解説しました。

  • インターネットを活用した機器で、正確な排泄記録を自動化できます。
  • 滞在時間や回数のデータから、便秘や頻尿などの体調変化にいち早く気づけます。
  • 用途や環境、料金に合わせて、LIFELENS、ライフリズムナビ+Dr.、DFreeなどのツールを選びましょう。