「あの人の家、どこだっけ?」をゼロに。Googleマップで訪問介護・送迎を劇的に楽にする方法

「新しい利用者さんの家、どこだっけ?」
「明日の訪問ルート、地図で確認するのにまた1時間かかった…」
訪問介護やデイサービスの送迎業務において、毎日のルート確認や場所の把握は大きな負担ですよね。住宅地図をコピーしてマーカーを引いたり、電話で道順を説明したりといったアナログな作業に疲弊していませんか?
実は、普段使っているGoogleマップの「マイマップ」という機能を使えば、その悩みは0円で解決できます。
この記事では、介護現場の業務改善に詳しい「おまささん」監修のもと、パソコンが苦手な方でもできる「事業所専用マップ」の作り方と活用術を分かりやすく解説します。

Googleマップの「マイマップ」とは?

まずは、普通のGoogleマップと何が違うのか、その定義を明確にしましょう。

マイマップとは?

Googleマップ上に、自分たちだけの特定の場所(利用者宅など)をピン留めして保存し、特定の人とだけ共有できるGoogleの無料機能のことです。
普段、お店や目的地を検索するGoogleマップは「みんなが見る地図」ですが、マイマップは「自分たちしか見られない、地図上の透明なレイヤー(層)」のようなものです。

何ができるの?

  • 利用者さんの自宅位置を一括で地図上に表示できる。
  • 曜日や担当ヘルパーごとにピンの色を変えられる。
  • 作成した地図を、スタッフのスマホで共有・閲覧できる。

介護現場でマイマップを使う3つのメリット

専用の有料ソフト(月額数万円〜)を導入しなくても、マイマップを活用することで現場にはこれだけの「楽」が生まれます。

1、訪問ルートと空き時間が「見える化」できる

住所録リストを眺めているだけでは分からない「位置関係」が一目で分かります。「AさんとBさんの家は近いから、続けて訪問しよう」「ここの移動ロスを減らせるな」といったルート組みが、直感的に、パズルを組み立てるように行えます。

2、スタッフ全員で情報をカンタン共有

一度マップを作ってしまえば、新人ヘルパーさんや、急遽代行に入ったスタッフへの引き継ぎが劇的に早くなります。「このURLを開いて見てね」と送るだけで、相手のスマホに地図が表示されるため、口頭説明や手書き地図のFAX送信が不要になります。

3、詳細情報(駐車位置・注意点)をメモできる

ピンには住所だけでなく「メモ」を残せます。

「入り口は裏手の勝手口から」
「犬がいるのでインターホンを押す前に電話」
「車は〇〇番に駐車すること」
こうした現場ならではの細かな申し送り事項を地図に紐づけられるため、トラブル防止に繋がります。

【PC・スマホ】今日からできるマイマップの作り方

それでは実際に作ってみましょう。作成(編集)はパソコンから行うのが一番スムーズです。閲覧はスマホから簡単にできます。

マイマップを作成する(PC推奨)

  1. パソコンでGoogle検索を開き「マイマップ」と検索、またはGoogleマップのメニューから「利用を開始」を選択します。
  2. 「新しい地図を作成」をクリックします。
STEP
1

利用者宅を登録する

  1. 検索バーに利用者さんの住所を入力して検索します。
  2. 場所が表示されたら「地図に追加」をクリックします。これでピンが立ちます。
  3. 鉛筆マーク(編集)をクリックし、名前に「利用者ID」や「イニシャル」を入力します。
STEP
2

見やすくカスタマイズする

  1. ピンの色やアイコンを変更して、パッと見て分かるようにします。
  2. 色を変える: 月曜利用者は「赤」、火曜は「青」など。
  3. アイコンを変える: 「車」のアイコンなら送迎、「家」なら訪問など。
STEP
3

スタッフと共有する

  1. 画面左上の「共有」ボタンをクリックします。
  2. 「リンクを知っている全員」が閲覧できるように設定を変更します。
  3. 表示されたURL(リンク)をコピーし、LINE WORKSやチャットツールでスタッフに送ります。

※スマホで見る際は、Googleマップアプリの「保存済み」→「マイマップ」からいつでも開けます。

STEP
4

ここだけは注意!おまささんのワンポイントアドバイス

最後に、介護ICTの専門家であるおまささんから、導入時に失敗しないための重要なアドバイスです。

💡 おまさ監修:専門家の視点

マイマップは非常に便利ですが、「個人情報の取り扱い」には細心の注意が必要です。

Googleマップはセキュリティが高いとはいえ、万が一共有リンクが外部に漏れた場合のリスクを考えましょう。
ピンの名前には「鈴木一郎」といったフルネームは絶対に入れないでください。

  • 推奨: 「S・I様」や「利用者ID:105」など、部外者が見ても個人が特定できない表記にする。
  • 推奨: 業務専用のGoogleアカウント(Gmail)を1つ作り、そこで管理・運用する。

「便利さ」と「安全性」のバランスを取って、まずは数名の利用者さんからテスト運用してみるのが成功のコツですよ!

まとめ

訪問介護や送迎業務において、Googleマイマップは「無料」かつ「即効性」のある最強の業務改善ツールのひとつです。

  • 位置関係が見えるのでルート作成が時短になる。
  • スマホで共有できるので引き継ぎが楽になる。
  • 注意書きができるので新人さんも安心できる。

「ITは難しそう」と感じるかもしれませんが、Googleマップのような身近なツールを少し工夫するだけで、日々の「困った」は解決できます。移動の不安がなくなれば、その分、利用者さんとのケアの時間に集中できるようになります。

「設定方法をもっと詳しく知りたい」「スタッフ向けに勉強会をしてほしい」という方は、ぜひNPO法人タダカヨまでお気軽にご相談ください。私たちは、無料で使えるツールで介護現場を元気にするお手伝いをしています。