「もっと利用者さんのために時間を使いたい」と願うすべてのケアマネジャーへ。業務を劇的に変える「IT活用の5ステップ」
私たちは「書類」のためにケアマネになったのか?
朝、事務所に出勤してPCを立ち上げ、鳴り止まない電話に対応しながら、山のような提供票や支援経過に追われる…。気がつけば外は暗くなり、本来もっと時間をかけたかった「利用者さんとの対話」や「ケアプランの深掘り」が後回しになってしまう。
そんな毎日を、「ケアマネだから仕方ない」と諦めていませんか?
確かに、制度や書類の複雑さは私たちの力だけでは変えられません。しかし、「ITという道具」を正しく使いこなすことで、自分たちの手元にある「時間」を創り出すことは可能です。
今回は、大きな組織に所属する現役ケアマネである私が実践している、業務をスマートにするための5つのステップをご紹介します。すべてを完璧にやる必要はありません。まずは「これならできそう」という一歩を見つけてみてください。
ステップ1:デジタル活用の「憲法」と「土台」を作る
IT活用と聞くと、新しいソフトを入れることだと思われがちですが、実は最初の一歩は「ルール作り」です。
デジタル活用のルール(憲法)を決める
例えば、社用携帯の休日・夜間の通知設定。ここが曖昧だと、便利になるどころか「24時間仕事に追いかけられる」ことになりかねません。「いつ、どう使うか」という居宅と自分なりの憲法を作ることが、心を守る第一歩です。
PCを「コックピット」に変える
毎日使う介護ソフト、地図、メール……。これらを探す時間は、1回数秒でも積もり積もれば膨大なロスになります。
ブラウザを開いた瞬間に必要なタブがすべて揃う設定や、ブックマークの整理。「たった数秒」を削るこだわりが、脳の疲れを劇的に減らしてくれます。
辞書登録という魔法
「居宅介護支援事業所」「サービス担当者会議」「ADLの低下」……。こうした専門用語を、毎回フルで打っていませんか?これらを「きょたく」「たんかい」「えーでぃー」といった3文字程度の読みで単語登録するだけで、タイピングのストレスは驚くほど解消されます。
ステップ2:現場の「動線」をデジタルでつなぐ
ケアマネの仕事の主戦場は、事務所ではなく「現場(利用者宅)」です。
Googleマップは最強の相棒
利用者宅をラベル保存しておくのは基本ですが、さらに「地域資源(インフォーマルサービスやパン屋、休憩場所など)」をマイマップとして可視化しておくと、訪問の合間の時間が宝物に変わります。移動を効率化すれば、車の中での「一息つく時間」が生まれます。そこで音声入力で支援経過を仮入力し、事務所に戻り整えることで「あら、不思議!」頭の中はクリアにしたまま、次の訪問や電話で頭がいっぱいになることもありません。脳の負荷、ストレスを減らしてあげましょう。
電話と名刺のデジタル化
誰からの電話か瞬時にわかる設定や、紙で溜まりがちな名刺のスキャン管理。これらを行うことで、「あの資料どこだっけ?」とカバンをひっくり返す時間がなくなります。
外先で完結させる「即時性」
訪問先で見せて頂いた介護保険被保険者証・介護保険負担割合証を、その場でスマホでスキャンしてPDF化。そのまま事務所の共有フォルダに送る。これだけで、事務所に戻ってから「コピーをとって、スキャンして……」という作業が一つ消えます。
ステップ3:コミュニケーションの「質」と「速度」を変える
ケアマネ業務の核は連携です。ここをアナログ(電話・FAX)からデジタル(チャット)へシフトするだけで、世界が変わります。
「内線」をチャットに置き換える
事務所内の報連相をChatツールに変えることで、「今、電話していいかな?」と相手の顔色を伺う必要がなくなります。ログが残るため、言った・言わないのミスも防げます。
タスク管理を「見える化」する
自分のやるべきことをチャットのタスク機能に放り込む。これだけで、「忘れてはいけない」という脳のメモリ解放ができます。他者への依頼も可視化されるため、催促の手間も減ります。
多職種連携の新しい形
外部のサービス事業所さんともチャットでつながることで、提供票のやり取りや急ぎの連絡がスムーズになります。もちろん、そこには「ネットの安全マナー」や「誤送信防止の習慣」という規律がセットで必要です。
ステップ4:書類作成の「自動化」に挑む
私たちが最も時間を奪われている「書類作成」。ここには、まだまだ「手作業」が隠れています。
Excelを「計算機」ではなく「ロボット」にする
一度入力した情報が、他のシートにも自動で反映される。そんな仕組みを作るだけで、転記ミスはゼロになります。自治体の申請書類なども、自動転記の仕組みを作れば、作成時間は1/10になります。
PDF操作を極める
提供票を1枚ずつ切り分ける、あるいは結合する。こうした「地味に面倒な作業」も、専用のフリーソフトを使いこなせば、一瞬で終わります。
実務フローの再構築
新規、更新、区分変更。それぞれの業務フローをスライドなどで皆で理解し、標準化することで、「次に何をすればいいか」迷う時間をなくし、教育についても同じ水準・レベルを保つことができます。
ステップ5:AIを「副当」として迎え入れる
そして今、私たちは「生成AI」という強力な武器を手にしています。
AIは「下書き」の天才
音声入力でバラバラに話した面談記録。これをAIに渡し、「支援経過の形式で整理して」と頼む。すると、数秒で綺麗な文章のたたき台ができあがります。一から文章をひねり出す苦しみから解放されるのです。
安全に使うための「匿名化」と個人情報保護
もちろん、AIに個人情報をそのまま入れるのは厳禁です。氏名を伏せたり、特定の記号に置換したりする「匿名化」の技術。これを学ぶことで、AIを安全に、かつ爆速で使いこなすことが可能になります。Securityについても一緒に学びが必要となります。
答えはすべて「タダスク」にあります
ここまで読んで、「自分もやってみたいけれど、ITは苦手だし、どこから手を付けていいかわからない」と不安に思われた方もいるかもしれません。
でも、安心してください。
今回ご紹介したステップの具体的な「やり方」や、ケアマネ実務への落とし込み方は、すべて無料オンラインPCスクール「タダスク」で公開しています。
タダスクでは、現役のケアマネジャーが講師となり、同じ目線で「本当に使える技術」をレクチャーしています。
- 「単語登録ってどうやるの?」
- 「AIにどんな指示を出せばいいの?」
- 「Excelを知りたい!」
そんな些細な疑問、大歓迎です。画面越しに、一緒に手を動かしながら学んでいきましょう。
ITは、私たちを楽にするための道具です。道具を使いこなし、浮いた時間を利用者さんの笑顔のために、そしてあなた自身の休息のために使ってほしい。
私たちは、頑張りすぎるケアマネジャーの皆さんの「変わりたい」という気持ちを、全力で応援しています。
さあ、あなたもタダスクで、新しいケアマネライフを始めませんか?

