介護ICTの「困った」をスッキリ解消!セミナー質疑応答から見えた、現場が楽になる処方箋

「ICTを導入したけれど、余計に仕事が増えた気がする」「機械に詳しい人しか使っていない……」そんな悩みはありませんか?

この記事では、先日開催されたセミナーの質疑応答で飛び出した「介護現場のリアルな悩み」と、それに対する「具体的な解決策」をまとめました。この記事を読めば、ICT導入のモヤモヤが解消され、明日から「ちょっと試してみようかな」という前向きな気持ちになれるはずです。

介護現場のICT化、よくある悩みとは?

介護現場におけるICT化とは、「デジタル技術(スマホやPC、アプリなど)を活用して、記録や情報共有の負担を減らし、利用者様と向き合う時間を増やすこと」を指します。

単に新しい機械を入れることが目的ではなく、今までの「紙に書く」「電話で伝える」といった手間を、もっと簡単で確実な方法に置き換えるための手段です。

セミナーで出た!リアルな悩み&回答ベスト3

セミナー中に多く寄せられた質問と、あやトロさんによる回答をご紹介します。

悩み①:「PC入力が苦手な職員が多くて、逆に時間がかかる」

【回答】「入力」ではなく「選ぶだけ」から始めましょう。

すべてをキーボードで打とうとするのは大変です。まずは、スマホやタブレットで「はい・いいえ」や「選択肢(バイタルなど)」をタップするだけで済む設定にカスタマイズしましょう。音声入力(話した言葉がそのまま文字になる機能)も、今では驚くほど精度が高く、おすすめです。

悩み②:「ツールが多すぎて、何を選べばいいか分からない」

【回答】「今、一番困っていること」一つに絞って選びましょう。

あれもこれもと欲張ると失敗します。「申し送りの時間を短縮したいならチャットアプリ」「シフト作成を楽にしたいなら管理ソフト」というように、最も解決したい課題に特化した無料ツールから試すのが近道です。

悩み③:「導入しても、結局一部の人しか使っていない」

【回答】「便利」を実感できる小さな成功体験を作りましょう。

「全員一斉に」はハードルが高いものです。まずは数人で「これ、めっちゃ楽だよ!」と使い始め、その便利さが伝染していくのを待ちましょう。「強制」ではなく「私にもできた!」という雰囲気作りが大切です。

今日からできる!ICTアレルギーをなくす3ステップ

無理なく現場に馴染ませるためのステップをご紹介します。

「便利」を小さく体験する
まずはLINEのような感覚で使えるチャットアプリ(LINE WORKSなど)から始め、写真1枚で状況を伝える便利さを体感しましょう。
得意な人を「サポーター」にする
操作に詳しい人を「リーダー」にすると周りが引いてしまうことがあります。「困った時に教えてくれる優しいサポーター」として、いつでも頼れる、横から支えてもらう体制を作りましょう。
手書きを「いきなりゼロ」にしない
紙を急に廃止するとパニックが起きます。1週間〜1ヶ月は併用期間にするなど、心の余裕を持ったスケジュールを組むことが成功のコツです。

あやトロさんのワンポイントアドバイス

「ツール選び」より「目的選び」を大切に!

多くの現場を見てきましたが、失敗する一番の原因は「最新のICTを導入すること」がゴールになってしまうことです。

本当に大切なのは、ICTを入れることで「職員さんの残業が30分減る」とか、「利用者様と笑ってお茶を飲む時間が増える」といった、その先の未来です。ツールはあくまで脇役。現場の皆さんが少しでも「今日は楽だったな」と思える環境を、一緒に作っていきましょう!

一人で悩まず、タダカヨと一緒に

介護現場のICT化は、決して「ITに詳しい人だけのもの」ではありません。今回ご紹介したように、小さな工夫とステップで、現場はもっと優しく、もっと楽になります。

「自分の施設に合うツールが分からない」「現場をどう説得すればいい?」と迷ったら、ぜひNPO法人タダカヨにご相談ください無料の勉強会や、現場に寄り添ったアドバイスを随時行っています。